昨年に引き続き、今年も「MFG関西本部主催懇親波止チヌフカセ&ダンゴ釣り大会」が11月9日(土)、大阪・北港一帯の波止を使用してMFG会員ならびに一般参加者総勢94名(フカセ釣り55名・ダンゴ釣り39名)が集結し盛大に取り行われた。
本大会は昨年から磯釣り部と紀州釣り部が合同で大会を開催。釣り方は違っても共通するチヌ釣りの釣技についてお互いに自己研鑽を行い、別部として垣根を越えた会員同志の交流を図る目的で実施に至った。
今年度もその趣旨を踏まえMFG関西に新たに創設された波止釣り部が大会運営を担当。事前準備から本番当日まで紀州釣り部との連携を取りながら万全の体制を整えた。
また、波止釣り部ではフカセ釣りにおいて今大会から「死魚を出さない!」(持って帰って食べる場合は別)をスローガンに従来の検量方法(港に持ち帰ってから検量)を見直し、新検量方式(釣り場で短時間のうちに検量)を採用。ストリンガーの使用は禁止としスカリ、ライブウェルなどの使用を推奨することで、キープしたチヌを元気な状態で保存し数回に分けて釣り場で検量。そして、検量が終わると直ちにリリースして絶対に死魚を出さない取り組みを強化した。
その結果、今大会でのフカセ釣りによる死魚は1匹も出すことなく競技を終えたことから、今後も「死魚撲滅!」の取り組みの一環として引き続き「新検量方式」を採用していくことで意識統一が図られた。
さて、前置きが少し長くなってしまったが、競技の方は早朝から放射冷却の影響で気温が7℃近くまで下がってかなり肌寒く、防寒着を着ている参加者も見受けられるほどであった。それでも、陽が昇るとグングンと気温も上昇、秋晴れの爽やかな青空の下、「関電」「サンバシ」「中の灯台」の3ヶ所に抽選で選手が分かれて、釣り上げたチヌ2匹の重量による上位5位までの無作為ペアマッチ方式で順位が競われた。
釣況は渡堤時の寒さから想定するとチヌの食い渋りがかなり心配されたが、3ヶ所とも競技スタート時から順調にチヌのアタリが見受けられホッとひと安心。潮止まりの時間帯にはアタリが遠のいた場面もあったが、込み潮に入ると再びあちらこちらでチヌの荒っぽい引きが強烈に竿を絞り込んだ。
個人成績で見ても好釣果はうなづける。フカセ釣りの部で個人優勝した鳥井義弘さんが2匹の総重量4055gと、この時期としては超大型のチヌを仕留めて、見事、12月15日に開催される湾チヌカップ決勝大会への出場権を獲得。さらにダンゴ釣りの部では森田ファビオミツオさんが5匹の総重量9kg超えを達成するなど、スタート時の心配などどこ吹く風。終わって見ればフカセの部では参加者55名中40名の方が検量にチヌを持ち込み、ダンゴの部でも39名中16名の方がチヌの釣果を上げて、昨年のリベンジを図った。
■個人優勝(湾チヌカップ決勝進出者)鳥井義弘さん
■MFG CUP K-1 セミファイナル進出者の皆さん
表彰式では入賞を惜しくも外した参加者全員にもれなく当たる抽選会なども行われ、大会は大盛況のうちに終了。事故等もなく「次年度も是非、実施してほしい」との声が多く聞かれる中、全員が無事に帰宅の途についた。
1位ペア | 御輿 賢二 佐々木博司 |
3,590 3,220 |
合計 6,810 |
2位ペア | 高橋 明秀 岡田 大吾 |
3,455 2,845 |
合計 6,300 |
3位ペア | 小山 秀樹 小野 貴文 |
3,435 2,860 |
合計 6,295 |
4位ペア | 宮地 健一 内藤 俊佑 |
3,155 2,945 |
合計 6,100 |
5位ペア | 森田ファビオミツオ 首藤勝士郎 |
3,975 2,115 |
合計 6,090 |
個人優勝 | 鳥井 義弘 | 4,055 | (2匹重量) |
報告者:波止釣り支部 副支部長 兵頭 良弘